新歩道橋

2018年4月22日更新


新歩道橋1014回

 千葉から名古屋へ向かう。大衆演劇界のプリンスと呼ばれる門戸竜二一座の奮闘公演に加わっての旅だ。4月15日の日曜日、午前11時と午後3時開演の2回を、千葉・神崎町の神崎ふれあいプラザでやって名古屋へ。こちらは17日に午後4時、18日に午後1時開演の2回を、名古屋北文化小劇場というスケジュ・・・

新歩道橋1013回

 思いもかけず大阪で、男たち3人の歌を聴いた。鳥羽一郎、鏡五郎、三門忠司の「ごんたの会ディナーショー」で、3月25日の日曜夜、場所はホテルグランヴィア大阪。もず唱平の作詞生活50周年企画だ。  その前夜、僕はもずの接待を受けていた。この日、新歌舞伎座「川中美幸特別公演」に出演したのを見て・・・

新歩道橋1012回

 大阪は雨。しかし、しょぼしょぼの春雨だし、こちらも終演後、劇場からホテルへまっすぐ帰るはずもないから、別段気にはならない。それよりも、弟分扱いが長い作詞家石原信一が書いた旧作「LuiLui」のイントロで、ボケ老人役の僕がひょこひょこ舞台に出ていくことになろうとは、夢にも思わなかった。 ・・・

新歩道橋1011回

 大阪に居る。新歌舞伎座の3月は川中美幸特別公演。急に春めいた好天続きで15日が初日だが、お客の出足も上々なのに、僕はまた関西弁に四苦八苦している。何しろ大阪で不慣れな大阪コトバだから、地元の人々がどう受け止めるか、セリフをしゃべりながら冷汗三斗―。  演し物は二本。芝居が「七変化!! ・・・

新歩道橋1010回

 眼下の海にも、対岸の富士山にも、紗がかかってぼんやりしている。よく晴れた日なのに、クソッとカーテンを閉める。時おり岩でも削るかと思うような激しい音がする。わが家の猫の風(ふう)とパフは、背中を低くしてリビングルームを這い歩く。奴らはことさらに音に敏感なのだ。  実は、人間にとっては別に・・・

新歩道橋1009回

 2月15日夕、帝国ホテルで、作曲家船村徹の一周忌法要とその会が営まれた。参会者350人。  「もう、そんなになるんですよね」  と、人々は異口同音になった。命日が翌16日だから丸一年が経った勘定。大作曲家の死がまだ、ついこの間のことのように思えて、親交のあった人々ならなお、そんな共感が・・・

新歩道橋1008回

 俳優内山恵司さんが逝ったのは昨年10月。その偲ぶ会は今年1月22日、日比谷のビアホールで開かれた。僕が所属する劇団東宝現代劇75人の会の大先輩である。86才、東宝の演劇を代表するその実績と人望に、びっくりするくらいの人が集まった。あの大雪の日の午後のこと。参会者の話は劇団を創設した劇作・・・

新歩道橋1007回

 神野美伽の「千年の恋歌」が面白い。荒木とよひさにしては珍しく短い4行詞。それも前半2行が片仮名表記で後半2行が平仮名表記。「会いたくて、会いたくて、ただ会いたくて」とか「次の世は、次の世は、ただ次の世は」なんてフレーズも出て来る。神野と荒木は離婚している。それとこれとを考え合わせると、・・・

新歩道橋1006回

 冬の谷端川南緑道を歩いている、地下鉄有楽町線の要町駅から10分ほど、行く先は廃校になった大明小学校の211号室。もともとは図工用の教室だったらしい一室が、2月公演のけいこ場だ。所属する東宝現代劇75人の会が、毎回ここを使う。今回の演目は「私ん家の先に永代」で、僕のこの道の師匠・横澤祐一・・・

新歩道橋1005回

 「心の中に底なし沼があって、書いても書いても、飢えています」  年賀状の中の、ドキッとするフレーズである。  「う~ん」  としばし、虚を衝かれた気分になる。そこまであからさまに胸中を言い切るか!  毎年、年賀状を山ほど貰う。ほとんどが歌社会の方々からだが、申し訳ないことに貰いっぱなし・・・