今年の東宝現代劇75人の会公演は9月27日(木)28日(金)29日(土)30日(日)の4日間の昼夜8回。深川江戸資料館小劇場で行われる。菊田一夫作で昭和22年に初演された「非常警戒」(一幕四場)で、演出は丸山博一。今藤乃里夫、柳谷慶寿、松川清、大石剛、秋田宏ら男優陣に、鈴木雅・村田美佐子、竹内幸子・菅野園子、高橋志麻子・古川けい、田嶋佳子・松村朋子ら女優陣が、ダブルキャストで勢揃いする。豪雪のため列車が止まった東北の小さな町の旅館を舞台に、泊まり合わせた人々の人間模様が描かれ、サスペンス劇へ展開する。小西はその旅館喜久屋の主人・彦冶役。「浅草瓢箪池」「喜劇・隣人戦争」「水の行方・深川物語」に次いで4年連続4回目の大役に恵まれた。昨年10月、歴史と伝統のあるこの劇団の正式メンバーとして迎えられ、45年在籍したスポーツニッポン新聞社以来、75才にして2つめの所属先を得て、相当に気合が入っている。
7月、大阪・新歌舞伎座公演は川中美幸主演の「天空の夢・長崎お慶物語」の小曽根六左衛門を長崎弁でやったが、今度は秋田弁に挑戦する。舞台俳優になって6年め、次々と高いハードルを与えられていることになろうか。