憧れの京都南座に出る!

2014年6月28日更新


  7月に京都と東京でやる芝居のけいこに入った。近松門左衛門原作、崔洋一監修、岡本さとる脚本・演出の「曽根崎心中」で、歌手の山内恵介を中心に秋山エリサが相手役のほか、山本陽子、瀬川菊之丞、つまみ枝豆、安藤一人、薗田正美、高羽博樹、鹿子かの子らが出演、僕も加わった。お話は曽根崎新地の茶屋・天満屋を舞台に、醤油屋の手代徳兵衛と遊女お初の恋物語。いろいろあった末に二人は、心中死へ旅立つおなじみの近松ものだ。 僕の役は天満屋の主・惣兵衛。お初の大胆不敵と純真と、優柔不断だが憎めない徳兵衛の恋をサポートする。新解釈は"まがい"と呼ばれる不思議なグループの登場。「神仏、精霊、鬼神というにはあまりに人間っぽい男女で、天人に見紛う意味をこめて"まがい"という設定の男女が歌い踊りながらお初の夢の後押しをする。狂言回しもかねた彼らが、この悲恋ものを時にコミカルに、現代にも通じる楽しさへ導いていく。 チラシが赤版と青版の2種類。赤が京都南座公演用で上演が7月19日(昼)20日(午前、午後)21日(午前)の4回。青は東京・江東区文化センター公演用で、上演は7月30日(午前、午後)31日(同)の4回。場所は東京メトロ東西線「東陽町駅」下車、1番出口徒歩5分だ。 制作プロダクションがアーティスト・ジャパンで、僕の2回目の舞台、平成19年大阪松竹座の「妻への詫び状・作詞家星野哲郎物語」をはじめ「耳かきお蝶」(シアター1010)「恋文」(名古屋御園座)など多くの公演でチャンスを貰ったご縁がある。今回ご一緒の瀬川菊之丞、安藤一人は川中美幸公演でお世話になった、この道の先輩だ。 今公演の難敵!?は大阪弁。東京生まれ茨城育ちの僕には全く縁遠かった言語だから、お手本で連日スピードラーニング状態になっているが、果たしてネイティブふうまで身につくかどうか?
曽根崎心中