「銀座のトンビ~あと何年・ワッショイ」
歌:沢竜二 作詞:ちあき哲也 作曲:杉本真人 編曲:伊戸のりお
沢竜二はご存知大衆演劇の雄。それが惚れ込んだ楽曲で何と、今年の紅白歌合戦出場を目指す。卒業した北島三郎より年上だから現役歌手の最年長。それがハンパない意気込みで歌い歩いている。
あいつらはみんな逝っちまったが、俺はあと何年生き残れる。あと何年、女にチヤホヤしてもらえる。あと何年、女房に大目に見てもらえる。命のローソク、最後の炎、俺は俺流に生きてやる、ワッショイ!
歌詞を沢が歌い、吼える。令和に年号が変わっても、変わらぬ性分、変わらぬ欲望をわれとわが身に突き合わせて、昭和おやじの快唱である。ワッショイ!ワッショイ!の掛け声で、呼応するのは熟年の紳士たち。みんな思い当たる節があって、「あのワッショイ!には、俺もかなわねえや」と、作曲者杉本も妙な太鼓判を押している。名残りのネオン街をとび歩くご同輩よ、時ならぬワッショイ!大合唱が聞こえたら、その騒ぎの中心に居るのは沢竜二だ!