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新歩道橋

2019年5月12日更新


新歩道橋951回

 7月下旬、路地裏ナキムシ楽団の公演に参加する。といっても別に、歌を歌ったりする訳ではない。バンドと役者が共演する新機軸パフォーマンスだが、今回は「オンボロ観覧車」が外題だ。この楽団の7回目の公演で、下町の遊園地が舞台。しかも閉園当日という設定で、そこに集ま・・・

新歩道橋950回

 横須賀線の逗子から池袋まで、僕はしばしばグリーン車に乗る。 「そんな、ぜいたくな!」 と、役者の先輩は口をとがらせるが、決して身のほど知らずの仕儀ではない。車中の1時間ほど、僕はここで資料をあさり、原稿の下書きメモをし、ウォークマンで歌を聞き、パーティーの・・・

新歩道橋949回

 昼過ぎに連日、谷端川南緑道というのを歩いている。地下鉄有楽町線の要町からのんびり10分ほど。川だったところに作った遊歩道だから、適度に曲がりくねっていて、両側の植えこみの緑が目を楽しませる。躑躅が終わって紫陽花がぼちぼち〝わが世の夏〟待ち。うす紅は昼顔、黄・・・

新歩道橋948回

 《えらいことになっちまった...》 頭をかく思いで僕は、5月16日、あわただしく東京を右往左往した。午後、日比谷の東宝演劇部の一室で開かれたのは、所属する東宝現代劇75人の会の総会。そこで僕は7月公演「坂のない町・深川釣船橋スケッチ」(横澤祐一作、丸山博一・・・

新歩道橋947回

 いきなり劇画家上村一夫の話から始まった。酔えば必ずギターの弾き語りで彼が歌った「港が見える丘」について。ギターの弾き方があやしげだったこと。すきっ歯から息がもれて、歌もすかすかだったこと。歌詞の「あなた」と「わたし」をなぜか必ず「あんた」「あたい」に言い替・・・

新歩道橋946回

 ふと、胸を衝かれた歌がある。降りしきる蝉しぐれの中で、住む人も居なくなった生家を売りに来た男が主人公。カチャリと鍵をあけた彼の胸に、押し寄せて来るのは懐しさとやるせなさだ。 堀内孝雄の「空蝉の家」だが、彼のじゅんじゅんと語る語り口が、そんな夏のある日の光景・・・

新歩道橋945回

  「変わった歌が出来てねえ...」 作曲家船村徹がそう言って、テレ笑いの顔を少しかしげる。その左隣りに作詞をした舟木一夫、船村の右隣りから夫人の福田佳子さん、アレンジを担当した息子の蔦将包...。彼のさゆり夫人、福田夫人の秘書格の山路匂子さんも来・・・

新歩道橋944回

 自称〝暴走老人〟の元東京都知事・石原慎太郎氏が作詞家として登場した。4月12日、東京・品川プリンスホテルのステラボールで、五木ひろしが開いた新曲発表イベントの舞台。石原氏が作詞、五木が作曲と歌を手がけた「思い出の川」を生の歌唱で聞き、 「いい歌だ、ジーンと・・・

新歩道橋943回

 彼は扇子を胸の前でバタバタさせながら、よく美空ひばり家へ現れた。 「よォ、おす...」 居合わせた誰に言うでもないあいさつは、そんな一言。昔、ひばりの実弟哲也の不祥事から、一家が孤立していた時期も、彼の行動は変わることがなかった。ひばり母子と親交があったN・・・

新歩道橋942回

 ずいぶん久しぶりに、浅川マキを聴いた。「ちっちゃな時から」「かもめ」「愛さないの愛せないの」などの初期の歌から「ボロと古鉄」「ブルー・スピリット・ブルース」「裏窓」「ゴビンダ」など、熟成期の作品まで。3月中旬、気温17度、やっと春めいて来た葉山の海の穏やか・・・
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