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新歩道橋

2020年7月 4日更新


新歩道橋922回

 「備中高梁」と書いて「びっちゅうたかはし」と読む。新幹線の岡山から伯備線の特急〝やくも〟に乗り替えて、ほぼ40分で着く城下町の駅名だ。雲海に浮かぶ天空の城として知られる備中松山城は町の北方、標高430メートルの臥牛山に建つ国の重要文化財。それを含め・・・

新歩道橋921回

 逗子の行きつけのイタリアン・レストラン。女主人がこちらに向けて、そっと両手を合わせている。グループ客の若い娘の行儀の悪さを気にしているのだ。そう言えばさっきから、面白くもないジョークに「ガハハハ...」とバカ笑い。出て来る料理に「おいしい!」を連発、同席の・・・

新歩道橋920回

 「流行歌評判屋とやらと舞台役者と、近ごろのあんたは、どっちが本業なの?」 と聞かれることが多い。僕は迷うことなく「役者!」と答えて、相手を呆れさせる。そのうえ何と、最近もう一つの職種!? が増えた。 「驚くなよ、とうとう演歌歌手になった。CDを出すんだ!」・・・

新歩道橋919回

 《重い!》 一冊の本を手にして、失礼だがまず目方を感じた。長田暁二さんの新著「戦争が遺した歌」(全音楽譜出版社刊)で本文が781ページ、厚さ5センチもある大作である。明治維新から日清、日露戦争、第一次世界大戦、日支事変、太平洋戦争と戦後にいたる折り折りに歌・・・

新歩道橋918回

 歌謡ショーの一番の魅力は、結局主演者の「人間性」だと合点した。真情あふれる主人公が中心にいて、共演者がそれに共鳴する。それぞれが一流の芸の持ち主だったら、観客の反応も自然に情が濃くなる。そんな舞台を僕は6月27日昼、明治座の「音楽生活50周年記念・作曲家弦哲・・・

新歩道橋917回

 「東京大衆歌謡楽団」というグループ名にまず引っ掛かった。公式デビューが「昭和九〇年六月一七日」というのも曰くありげだ。同名のアルバムの副題が「街角の心」で、収められているのが「東京ラプソディ」「一杯のコーヒーから」「緑の地平線」「誰か故郷を想わざる」と来る・・・

新歩道橋916回

 ラトビア、バルト3国の一つ、ソ連から独立して「百万本のバラ」を生んだ国...と、その程度のことは思い浮かぶ。それに歌手加藤登紀子の笑顔がダブるが、世界地図の中でここ! と、明確に指させる自信はない。そんな国で生まれたこの歌を、加藤は彼女の50周年記念コンサ・・・

新歩道橋915回

 「昔々、地球の生き物が二手に分かれた。陸で生きることにした面々が人間になり、海で生きる気になったのがイルカになったんだ」 作詞家星野哲郎が酔余、そんな話をしたことがある。温顔を笑いでしわしわさせながら、続きがあって、 「ところがさ、海で生きるつもりだったのに・・・

新歩道橋914回

 鍵の手にカウンターがある。足許は掘り炬燵ふう。そこへ暖簾の向こう側からふらりと僕。紺の浴衣で手拭いなど肩に、湯あがりのテイだ。 「やあ、やあ」「どうも、どうも...」 と出迎えるのは作詞家荒木とよひさと、常連の「スーさん」こと岐阜新聞と岐阜放送の会長杉山幹・・・

新歩道橋913回

 《コンサートもこうなると、相当な力仕事だ》 5月20日夜、渋谷公会堂で中村美律子を観て、つくづくそう思った。一部が歌謡浪曲の3本立てで「壺坂情話」が16分「浪花しぐれ」が14分「瞼の母」が19分である。浪曲はふつう演壇に立っての一人語りだが、この夜の中村は・・・
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