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新歩道橋

2019年9月21日更新


新歩道橋1044回

 「仲間たちをなァ、大事になァ」 これが亡くなった作曲家船村徹からのメッセージ。本人の筆跡で、遺影とともに祭壇に飾られた。透明のアクリル板仕立てで、背後の桜の花が透けて見える。その前には位牌と、生前愛飲した酒「男の友情」のボトルや愛用のグラス、周囲には春の花・・・

新歩道橋1043回

 淡路島に居た。2月10日から12日の2泊3日。東京からすれば南の方である。多少は暖かいか...と、のん気な旅は、羽田から徳島へ空路1時間20分、空港から大鳴門橋の高速を車で40分、島の中心部洲本へは案外あっさり着いた。しかし寒い。日本へやって来た例の史上最・・・

新歩道橋1042回

 「お金が要るんです。お金をちょうだい!」 歌手が舞台で大真面目に言うから、少々驚いた。客席からはクスクス笑いが起こる。それが大笑いにつながったのは次の一言。 「会社があぶないんです。お金がないと、つぶれちゃうんです!」 井上由美子の、いわば自虐ネタ。応援に・・・

新歩道橋1041回

 何かと屈託多めの新年、さて仕事だ、仕事...と切り替えて、CDをあれこれ聞き直す。胸の奥にツンと来る歌を選び出した。ブラザーズ5の「吹く風まかせ~Going My Way」と沢竜二の「銀座のトンビ~あと何年ワッショイ」の2曲。双方熟年の男の、成り行きで生き・・・

新歩道橋1040回

 「星野先生は、めんこいなあ...」 と、それが口癖の男がいた。作詞家星野哲郎を見やりながら、少年みたいな眼をキラキラさせて酒を飲む。当の星野は温顔しわしわとテレ笑いしながら、杯を交わす。昭和61年から21年もの毎夏、二人はホテルの宴会場やバーで、そんな出会・・・

新歩道橋1039回

 「悲しい酒」から「愛燦燦」まで、ひっきりなしに美空ひばりの歌声が流れて来る。 《文字通り歌声は永遠だな。彼女が亡くなったのは平成元年、その平成も30年の今年で終わろうというのに...》 親交があった感慨ごと楽屋のモニターをのぞけば、踊っているのは大衆演劇の・・・

新歩道橋1038回

 エレベーターを降りたら眼の前に、坂本九が立って居たので驚いた。まっ赤なジャケットを着て、おなじみの人なつっこい笑顔だ。等身大のパネルである。集まる人々が、彼をはさんで記念写真を撮りはじめる。その人数が次第に増え雑踏に近いにぎわいになるが、何だか穏やかないい・・・

新歩道橋1037回

「おお!」 思わず僕は快哉の声をもらした。大手プロダクション、サンミュージックの創立50周年記念式典の写真を見てのこと。前列中央に相澤社長、森田健作千葉県知事と並んで名誉顧問の福田時雄さんの笑顔があるではないか! 〝業界現役最長不倒距離〟と敬意をジョークに託・・・

新歩道橋1036回

 「まず、安室奈美恵をどうするかかな」 そう口火を切ったら、関係者は「えっ?」という顔と、「そうか・・・」という顔になった。11月14日午後、代々木上原の古賀政男音楽財団の一室、開かれたのは「大衆音楽の殿堂」の運営委員会だ。この殿堂は昭和を中心に「歌謡曲、ポ・・・

新歩道橋1035回

 いつもまず〝最悪の事態〟を想定する。次に、そうならないための対策を幾つか。それを使って臨機応変、難儀をクリアすれば、まずほどほどに事は収まる。そんな習癖を僕は、スポーツニッポン新聞社で身につけた。整理部というセクションで1ページを任され、編集し紙面を制作す・・・
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