トップページ>新歩道橋

新歩道橋

2017年10月15日更新


新歩道橋927回

 「お陰さまでチケット完売です! 拍手!」 10月1日、けいこの冒頭で主宰者の田村武也が宣言したから、僕はのけぞらんばかりに驚いた。路地裏ナキムシ楽団の公演「指切りげんまん」(作・演出同楽団)は16日が初日である。下落合のTACCS1179という小劇場にしろ・・・

新歩道橋926回

  誇示したいのはやっぱり「パワー」なのだろう。デビュー15周年記念リサイタルを5都市でやった山内惠介の場合だが、選曲にそれがありありだった。一部の幕切れが美輪明宏の「ヨイトマケの唄」で、二部のあたまが三波春夫の歌謡浪曲「豪商一代紀伊国屋文左衛門」。歌うには・・・

新歩道橋925回

 有近真澄はなかなかに味なボーカリストである。ロックをシャウトするかと思えばシャンソンはドラマチックに情も濃いめ。ピアノとギター、ベースに打楽器あれこれのミュージシャン4人と、合わせる呼吸もいい感じで、バンド名はエロヒム。9月16日の夜、渋谷のGee―Geと・・・

新歩道橋924回

  「ねぇ、頼むから〝特別出演〟って肩書きははずしてよ。ただ単に、年寄りなだけじゃない。切ないよ、そんなの...」 顔合わせの日に僕は、主宰者の田村武也にそう頼んだ。集まった役者やミュージシャンたちが、こちらが気おくれするほどみんな若いのだ。田村は作曲家弦哲・・・

新歩道橋923回

 「困ったときは弦哲也」という業界フレーズがある。この作曲家を頼るのがヒット曲を生む近道と、制作者の多くが考えるせい。弦の大きな実績が物を言っている。それが僕の場合は、 「困った時は新田晃也」 になる。無名だが歌手歴50年で記念曲「母のサクラ」を出している男・・・

新歩道橋922回

 「備中高梁」と書いて「びっちゅうたかはし」と読む。新幹線の岡山から伯備線の特急〝やくも〟に乗り替えて、ほぼ40分で着く城下町の駅名だ。雲海に浮かぶ天空の城として知られる備中松山城は町の北方、標高430メートルの臥牛山に建つ国の重要文化財。それを含め・・・

新歩道橋921回

 逗子の行きつけのイタリアン・レストラン。女主人がこちらに向けて、そっと両手を合わせている。グループ客の若い娘の行儀の悪さを気にしているのだ。そう言えばさっきから、面白くもないジョークに「ガハハハ...」とバカ笑い。出て来る料理に「おいしい!」を連発、同席の・・・

新歩道橋920回

 「流行歌評判屋とやらと舞台役者と、近ごろのあんたは、どっちが本業なの?」 と聞かれることが多い。僕は迷うことなく「役者!」と答えて、相手を呆れさせる。そのうえ何と、最近もう一つの職種!? が増えた。 「驚くなよ、とうとう演歌歌手になった。CDを出すんだ!」・・・

新歩道橋919回

 《重い!》 一冊の本を手にして、失礼だがまず目方を感じた。長田暁二さんの新著「戦争が遺した歌」(全音楽譜出版社刊)で本文が781ページ、厚さ5センチもある大作である。明治維新から日清、日露戦争、第一次世界大戦、日支事変、太平洋戦争と戦後にいたる折り折りに歌・・・

新歩道橋918回

 歌謡ショーの一番の魅力は、結局主演者の「人間性」だと合点した。真情あふれる主人公が中心にいて、共演者がそれに共鳴する。それぞれが一流の芸の持ち主だったら、観客の反応も自然に情が濃くなる。そんな舞台を僕は6月27日昼、明治座の「音楽生活50周年記念・作曲家弦哲・・・
3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13