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新歩道橋

2017年10月15日更新


新歩道橋917回

 「東京大衆歌謡楽団」というグループ名にまず引っ掛かった。公式デビューが「昭和九〇年六月一七日」というのも曰くありげだ。同名のアルバムの副題が「街角の心」で、収められているのが「東京ラプソディ」「一杯のコーヒーから」「緑の地平線」「誰か故郷を想わざる」と来る・・・

新歩道橋916回

 ラトビア、バルト3国の一つ、ソ連から独立して「百万本のバラ」を生んだ国...と、その程度のことは思い浮かぶ。それに歌手加藤登紀子の笑顔がダブるが、世界地図の中でここ! と、明確に指させる自信はない。そんな国で生まれたこの歌を、加藤は彼女の50周年記念コンサ・・・

新歩道橋915回

 「昔々、地球の生き物が二手に分かれた。陸で生きることにした面々が人間になり、海で生きる気になったのがイルカになったんだ」 作詞家星野哲郎が酔余、そんな話をしたことがある。温顔を笑いでしわしわさせながら、続きがあって、 「ところがさ、海で生きるつもりだったのに・・・

新歩道橋914回

 鍵の手にカウンターがある。足許は掘り炬燵ふう。そこへ暖簾の向こう側からふらりと僕。紺の浴衣で手拭いなど肩に、湯あがりのテイだ。 「やあ、やあ」「どうも、どうも...」 と出迎えるのは作詞家荒木とよひさと、常連の「スーさん」こと岐阜新聞と岐阜放送の会長杉山幹・・・

新歩道橋913回

 《コンサートもこうなると、相当な力仕事だ》 5月20日夜、渋谷公会堂で中村美律子を観て、つくづくそう思った。一部が歌謡浪曲の3本立てで「壺坂情話」が16分「浪花しぐれ」が14分「瞼の母」が19分である。浪曲はふつう演壇に立っての一人語りだが、この夜の中村は・・・

新歩道橋912回

 東日本大震災から4年2カ月余、仮設住宅を出て新天地を求めた家族は、まだ全体の4割前後。仙台の仮住まいに残るのは、東北各地で被災した人々だが、あの日、どこに居て、どんなことを体験し、何を失ったかなどを、このごろ少しずつ話せるようになったと言う。抱いている心の傷・・・

新歩道橋911回

 山あいに名残りのサクラの花が白く、田園風景のあちこちには、ヤシオツツジの赤やピンクが咲き始めた。野原には、だいこんの花の紫が群れ、家々の庭には草花が色とりどりで、街道には樹齢300余年の杉並木...。栃木・日光市今市は春らんまんの季節で、4月27日は気温28・・・

新歩道橋910回

〽こんな名もない三流歌手の、何がおまえを熱くする... そんな歌い出しの「友情」と言う歌が好きだった。歌っているのが無名の歌手だから、ことさらにグサッと来た。新田晃也という奴の自作自演。15才で故郷を離れた男の、歌だけが土産の里帰り、それを迎えた幼な友だちの・・・

新歩道橋909回

 神田のビジネスホテルに泊まっている。4月8日から19日チェックアウトの11泊12日、ここから日本橋の三越劇場へ通う。東京メトロ銀座線で一駅、面倒を見てくれているアーティストジャパンの佐野君は、 「歩いても10分ちょっと...」 と、事もなげに言うが、その手・・・

新歩道橋908回

 寒暖の差がひどく大きい。4月1日、東京は曇りで雨が時おりパラパラ。桜満開の昼の身なりで出かけたら、夜は体をちぢめるほどの寒さだ。新宿村スタジオというどえらい稽古場集合ビルからの帰途、丸の内線の西新宿駅へ急ぐ途中で横道にそれる。 《これはもう、熱燗でいくしか・・・
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