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小西良太郎のカラオケ談義

2017年12月 2日更新


改めて粛々と、浅川マキを聴く

殻を打ち破れ 第108回  そのころ僕は、三軒茶屋に住んでいた。国道246を走っていた玉川電車がなくなり、高速道路が出来て10年ほど。つまり東京オリンピックの1964年からしばらくの間だ。古い西洋館の2階5部屋を占拠して、いろんな若者たちが出入りしていた・・・

山田太郎、歌で"侠気"を継承

殻を打ち破れ 第107回  「いい味出してるねぇ」  ひと昔前の焼きソバのコマーシャルみたいな言い方で、僕がほめた。  「いやあ、幾つになっても緊張しますね」 と、山田太郎が笑顔で応じる。  「昔は金を取って歌ってた。近ごろはカラオケなんかで、金・・・

君は寿美若の『舟唄やんれ』を聴いたか?

殻を打ち破れ 第106回    堀江の新地は女町、あだな島田に赤い着物(べべ)着た女が一人、横ずわりして細い首筋を客席に見せている。背後には泥絵具で書いた露地裏の書き割り――そんな大衆演劇の一コマみたいな情景が、くっきりと目に浮かんだ。河内のベテラン音・・・

『鹿部コキコキ節』が生まれた夏

殻を打ち破れ 第105回  言ってみればプライベート・ソング、一点もののマイソングだろうが、その人のためだけの歌というのが、稀にある。持ち主にはこんな嬉しいものはなかろうが、北海道・鹿部の道場登氏もその一人。この夏古稀を迎えたお祝いに『鹿部コキコキ節・・・

森サカエ50周年、昭和を歌い尽くすか!

殻を打ち破れ 第104回  司会・荒木おさむの曲紹介は、相変わらずの名調子。それに背中を押されて颯爽と…とばかり、登場するはずの彼女だったが、違った。案に相違の森サカエは、舞台中央へ足を引きずりながら、ソロリソロリである。6月12日夜、グラ・・・

「後ろ向きの美学」を悼む

殻を打ち破れ 第103回  荒木とよひさの仕事を「当代切っての女心ソングの書き手」と評したことがある。  「それじゃ、俺はどうなるのよ!」  酔余、吉岡治が口をとがらせたのには閉口した。『さざんかの宿』『細雪』『天城越え』と、女心を描破した実績に応分・・・
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