2010年7月のマンスリーニュース

2010年8月25日更新


"金太郎アメ"を再考したい

 「歌がみんな金太郎アメになってしまう」と、吉岡治は生前、ずいぶん口惜しがった。カラオケ族用の"覚えやすく、歌いやすい"類似企画の蔓延、それが20余年も続いた。だから、業界20年選手にはもはや、それが当たり前のことになっている気配さえある。
 需要があれば応じるのが、流行もの商売である。しかし、おなじみのオハナシを常套句つなぎ合わせてまとめあげ、結果、誰が書いても同じ...というのは少々情けない。せめて、書いた人の色なり匂いくらいは、感じさせてほしいと思うのだが...。