2011年5月その他2

2011年6月29日更新


おまえにやすらぎを

おまえにやすらぎを

作詞:石原信一
作曲:弦哲也
唄:岩出和也

 誰にも干渉されない、自由気ままな生き方がいいと思う。モノには不自由がないし、こぶりだが自分本位の暮らしがなにより。そんな「個」の中で「孤」に突き当たると、若者は臆病になる。失恋も古傷のままだ。
 そういう女の子に、やすらぎをあげたい...と石原信一の詞が語りかける。「おまえの道草、なぜだかわかる」と、主人公の男の子もどうやら「個」から「孤」を味わう時代の体験者だ。
 なしくずしの孤独感の中でひかれ合う男女の歌。岩出が歌ったこの物淋しさは、東日本大震災のあと、少しは変わるだろうか?