2011年6月その他2

2011年8月2日更新


灯

作詞:水木れいじ
作曲:水森英夫
唄:藤原 浩

 藤原の〝変化〟に「ほほう!」である。ブンチャブンチャのリズムに乗って、歌に〝攻め〟の強さが生まれた。顕著なのは歌い出しの歌詞2行分と、各節の歌い納め。ひょいと本人の〝地〟がのぞけた。
 美声の持ち主で、それを生かす歌づくりが続いた。声に頼るとそれを整える意識が加わる。結果歌は〝よそ行き〟で情感を離れやすい。それはそれで一つの境地だが、藤原はもう一つ先へ行きたくなったのか?
 ひと皮むけた手伝いをしたのは、作曲の水森英夫。彼らしい力仕事がなかなかである。