2011年7月その他1

2011年8月31日更新


雨の奥飛騨路

雨の奥飛騨路

作詞:たかたかし
作曲:徳久広司
唄:西方裕之

 歌い出しの歌詞2行分、ゆったりめのメロディーが、歌の主人公の感傷と周囲の風景を見せる。オーソドックスな演歌の「序」の部分だ。次の2行の頭で、曲は意表を衝く激しさの「破」に展開、最後の2行は「いかないで、いかないで」とゆすっておいて、タイトルと同じフレーズで高揚する。いわば「急」にあたるパートか。
 徳久広司は「序破急」の感情的起伏をよどみなく書いて西方をのせ、西方も息づかいたっぷりめの歌で、情を濃くした。
 師弟の二人、お互いをよく知っていて、徳久がそれを生かした。