2011年8月その他1

2011年9月28日更新


花しのぶ

花しのぶ

作詞:麻こよみ
作曲:叶弦大
唄:竹川美子

 「花しのぶ」は九州・阿蘇の山地に自生、薄紫のかれんな花をつけるという。それを竹川にダブらせようとした詞は麻こよみ。もっとも内容は失恋の娘ごころを描いて、花そのものはイメージに止まる。
 竹川の歌はもともと、詞と曲を大事にていねいに表現、律儀でやや幼なめ。決して歌い回す派手さを目指さず、今回も主人公の姿や素振りを、おずおずと優しげにした。
 そんな特性をよく知っているのが師匠の叶弦大。ゆったりめのメジャー曲を書いて、娘ごころの機微を刻み込ませようとした。