2011年11月のマンスリーニュース

2012年1月11日更新


社会的視野と年季の技量と

 『一本杉』以来、久々に『いっぽんの松』か...なんて、下手な冗談を言うのはよそう。作曲生活50年超の船村徹の、社会を見守る眼と感受性と即応性。それが時事ソングの『いっぽんの松』を、心に響く歌にした。
 年季の芸や技、侮るべからずである。それを志賀大介・作詞、村沢良介・作曲の『宗谷海峡』にも感じた。時代色と流行歌を突き合わせて、僕は長く新しさを試聴のメドにして来たが、決してそれだけではない。それにしても、期待の新勢力がなかなか出て来ないねえ。