女のうなじ
作詞:田久保真見作曲:岡千秋
唄:角川 博
♪逢えない夜はじぶんを抱いて...というフレーズで始まる二番の歌詞に、主人公のたたずまいが見える。女の孤独感がきれいな絵になっていて「ふむふむ」だ。それが三番で、♪哀しみさえも幸せだから...と言い切る。女性だからこそ思い至る表現だろうか。
作詞・田久保真見。独特の感性をずっと追跡している相手だ。ポップス系の長めの詞に、その特色が生きていたが、五行詞の演歌もそこそこいけると判った。うなじに託した女心の妙に、岡千秋があけっぴろげな曲をつけた。角川の歌がのめり込まずにすんだ。