2012年6月その他1

2012年8月19日更新


石見のおんな

石見のおんな

作詞:喜多條忠
作曲:水森英夫
唄:永井裕子

 島根県にある石見銀山が、世界遺産に登録されて五周年。地元の強い希望で作られた第二作である。第一作『石見路ひとり』は吉岡治・四方章人の作品だったが、今度は喜多條忠・水森英夫コンビに代わった。
 琴ヶ浜、鳴り砂、三瓶山、沖泊、温泉津など、名所がちりばめられたご当地ソングだが、〝船もの〟狙いのメロディーが快い乗りの、本格派ふうに仕上がった。〝愁い顔〟というのがあるが、
永井の歌声はさしずめ〝愁い声〟で、はなから哀愁の色がにじむ。それが力まずにすっきり歌って、歌の姿をきれいにした。