2012年12月のマンスリーニュース

2013年2月14日更新


麻こよみの踏ん張り方に好感!

 星野哲郎も言っていたが、流行歌の勝負は歌い出しの歌詞二行分。メロディーもそれにつれてきちっとするから、聞く側の感想が「いい歌だ!」と、早めに決まる妙味がある。
 演歌ならことさらで、今回聴いた五行詞、六行詞ものに、作詞家たちの工夫のあとが見えた。男女の色恋沙汰と、お話はほぼ決まっているから、定石のきわみを目指すか、切り口を変えるかが狙いどころ。そういう意味では麻こよみの『立待月』が、推敲を重ねて努力賞もの。滑ってない仕上がりが、きれいだった。