
百年の蝉
作詞:田久保真見作曲:原 譲二
唄:北島三郎

タイトルからして意表を衝く。地中で七年、がんばった蝉の、一途な生き方に胸うたれるのが一番。続く二番はそのぬけがらに、やるだけやった潔さを見る。そして三番で♪人の一生百年ならば 百年叫ぶ蝉になれ...と訴えて、歌を納める。なるほど...。
ここのところ僕が、その仕事ぶりを追跡している田久保真見の詞。これまで多くの作詞家がトライしてきた人生ソングへ、彼女らしいアプローチだ。意表の衝き方を、奇をてらうことに止めない苦心のあとがある。切り口に蝉か、なかなかにやるじゃないか!
