2013年7月のマンスリーニュース

2013年10月22日更新


この夏も〝うわさ供養〟の日々だ

 七月六日、伊豆から東京・麻布の長谷寺に移した阿久悠の墓前で、七回忌法要が営まれた。スポニチで二十八年間連載、三百六十三編を書いた「甲子園の詩」は、彼のライフワークで、命日は八月一日、彼はまさに〝夏の人〟だった。法要の日〝千年猛暑〟とやらが始まり、関東は梅雨が明けた。八月中旬には、岡千秋、里村龍一と北海道・鹿部へ行く。星野哲郎が生前、二十数年も毎夏、海の詩人のおさらいに出かけた漁師町で、僕らはずっとそのお供をした。この夏も、知遇を得た詩人たちを思い返す日々が続く。