2013年9月その他2

2013年12月27日更新


女の倖せ

女の倖せ

作詞:たかたかし
作曲:岡千秋
唄:北野まち子

 古いと言われようが、ナンセンスとそしられようが、歌書きたちは素知らぬ顔でステレオタイプの女心ソングを書く。たとえ少数派にしろ、そういう歌を欲しがるカラオケ熟女がおり、それをあて込む制作者がいるせいか。
 たかたかしの詞、岡千秋の曲のこの作品もそんな流れの中の一曲。それを北野が、感情移入少し控えめに、オトナの女の歌に仕上げた。
 よく聴けば、詞、曲ともにさりげなく、脱・定石の試みを埋め込む。主人公の酒と涙の日々に、ほっと一筆春の日射しを予感させる程度に...。