2014年1月のマンスリーニュース

2014年6月5日更新


視界広めて、歌におおらかさを!

 「恋人」から「夫婦」まで「二人の関係」に、演歌は長くこだわり過ぎた。別れた過去にしろ、順調な現在にしろ、歌の中の人間関係がひどく限定されている。
 その結果作詞家たちは、ディテールごっこに憂き身をやつす。背景や道具立てで、相違点を生む手口。「川」や「宿」ばやりを、固有名詞でしのぐのがその例だが、もはや限界、類型化がきわまった感がある。
 もうそろそろ視線を広く展開して、おおらかな歌を作ってもいいころだろう。