2014年2月その他1

2014年6月17日更新


居酒屋「津軽」

居酒屋「津軽」

作詞:内藤綾子
作曲:西 つよし
唄:大石まどか

 内藤綾子という作詞家が、各コーラスの歌い出し2行で意表を衝く。一風変わった酒場歌で、涙も愚痴も買って釣り銭は出さない。居酒屋のおかみの言い分だが、別に勘定高い訳ではなく、思いやりをそう表現するところがミソ。津軽訛りのじょっぱり女を、色恋抜き、ざっくばらんの主人公にしたのが、この人の苦心のあとだ。
 西つよしがひなびた味の曲をつけ、大石の歌も、そんな女のたたずまいを巧まずに歌った。この人も大分世慣れて、幅を広げて来てこその歌処理で、そんな年かっこうの歌手になったのだと合点した。