2014年2月のマンスリーニュース

2014年6月17日更新


歌の入り口・出口・手口

 歌に大事なのは「入り口」で、それがきっぱり決まれば「出口」はおおよそ納まる。欲を言えばその間にある「手口」かもねえ...と、これは昔、美空ひばりとかわした世間話。
 詞で言えば今回『居酒屋「津軽」』を書いた内藤綾子が出色。おなじみの設定の酒場歌を、入り口の2行で独自のものにした。呻唸のうえの狙い撃ちだろうか。水田竜子に『平戸雨情』を歌わせた水森英夫は「入り口」から「出口」まで一気!だし、城之内早苗の『白鷺の宿』を書いた弦哲也、歌手に「手口」まで用意した気配が面白かった。