2014年6月その他2

2014年9月16日更新


ネオン舟

ネオン舟

作詞:仁井谷俊也
作曲:水森英夫
唄:池田輝郎

 仁井谷俊也の詞は、各コーラス歌い出しの2行で一番が男の生き方、二番が長崎の景色、三番が人の情と書き分け、これがそれぞれ歌の前置きになる。中身は何?と言えば、不遇の男の未練とボヤキなのだが...
 それを水森英夫の曲も池田の歌も、屈託のかげりもなしに、のびのびと行く。声味と開放的気分を重視した歌づくりだから、余分な感情移入など邪魔とでも言いたげだ。その昔、春日八郎も三橋美智也も、こういうふうに詩と曲の持ち味を率直に歌声に乗せた。結果、情感が大づかみの、おおらかさがあった。