いくじなし
作詞:さわだすずこ作曲:弦哲也
唄:山崎ていじ
前作『昭和男唄』で、山崎は無骨、口べた世渡りべたの男を歌った。元ボクサー、筋肉質ののっぽというキャラが、それに似合って、13年めの第一線浮上。作詞さわだすずこはそんな歌の主人公に、今度は女の側からトライする。背中が痒いと浴衣の衿に、男の手を誘っても相手は気付かない─。
女がじれったがっている歌である。前作の無骨男はストレートで歌えたが、山崎の二試合めはフックか、アッパーか? 作曲の弦哲也ともども、そこのところに苦心が要ったろう。結果、前川清みたいな部分も生まれた。