2015年5月その他2

2015年5月1日更新


の桟橋

男の桟橋

作詞:たきのえいじ
作曲:筑紫竜平
唄:大川栄策
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 たきのえいじが彼にしては珍しく、演歌の歯切れのよさを狙った詞を書く。それに曲をつけたのは、筑紫竜平のペンネームで大川栄策本人。さぞやねっとりと、彼流の歌に仕上がったろうと思って聴いたら、そうではなかった。
 いきなりメロディーが高音から出るが、彼は歌い回さない。すたすたと語る気配の処理でスタート、おしまいのフレーズ「男の桟橋...」で決める歌の導入部にした。別れて2年、去った女をしのぶ屋台酒、ラジオからもれる流行歌などを小道具に、明るく軽快な歌にまとめている。無意識のうちに表われた大川の時代感覚だろうか?