2015年9月のマンスリーニュース

2015年10月7日更新


「定石だらけ」はあんまりだろう!

 演歌の女主人公はおおむね孤独で、捨てられぬ未練を抱えている。そんなキャラを船に乗せるのか、坂をのぼらせるのか、酒を飲ませるのか、歌書きたちは長いことあの手この手の設定を考えて来たが、それもどうやら行き詰まり。主人公が傷心のままでは救いがないから、歌詞に必ず出て来るのが「明日」で、一縷の希みを託す。三番をこれで収めるケースが多く、今月も8曲の半分に出て来た。演歌に斬新さばかりを求める気はないが「定石だらけ」はいかがなものだろう?