2015年9月その他1

2015年10月7日更新


長良川鵜情

長良川鵜情

作詞:久仁京介
作曲:徳久広司
唄:中村美律子
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 「鵜情」ねぇ...と、僕はニヤつく。「有情」や「雨情」はよくあるが、ものが長良川の鵜飼いがらみだと、こうなるのか。作詞の久仁京介が描く「一途な女」のありようは、ほぼ定石通りだ。
 作曲の徳久広司は、歌詞の3行めに出てくるこのフレーズの「女」の「お」でアクセントを作る。思いがけない飛び方で、そこに高い音を使っている。
 中村美律子はゆるゆるゆる...と、川の流れを思わせる歌い回しで、彼女の色を出そうとした。詞、曲、歌ともに、器用さの産物と書いても、別に失礼には当たるまい。