
落ち葉舟
作詞:志賀大介作曲:水森英夫
唄:黒川真一朗

山に山霧、川知らず、川に川霧、山知らず...の2行が、一番の歌い出しの詞、作詞志賀大介の今では古風な重ね言葉だ。それが人の心のすれ違いや、憂き世のあてどなさを暗喩するココロか?
さすらい男の心情を、落ち葉に託した5行詞に、曲をつけたのは水森英夫。昭和30年代の三橋・春日全盛時代を思わせるタイプで、節回しのあれこれに、そんな趣向も聴こえる。
声を張ればそれらしくなる曲を、黒川真一朗の歌はソフトに仕上げた。デビュー12年のこの人の、持ち味でそうなったのか。
