
今日より明日へ...おれの道
作詞:下地亜記子作曲:原譲二
唄:北島三郎

こちらは演歌の起承転結をきっちりと聞かせる。北島"らしい"と言うか"ならでは"と言うかの世界。いなせな男伊達が、己れの人生を振り返り、他者に言いきかせるような口調になる。
「この命、赤々と、歩いて行こう、俺の道」...と、北島自身の感慨に寄り添うような5行詞は下地亜記子。それに原譲二の北島が曲をつけ、彼流に仕上げた。おだやかに、しみじみとした感触は、北島の声と節の枯れた滋味が生むもので、彼の歌世界の到達点を示していようか。高齢社会の共感ソングになりそうだ。
