2016年1月その他2

2016年2月26日更新


男のコップ酒

男のコップ酒

作詞:松井由利夫
作曲:岡千秋
唄:増位山太志郎
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 増位山も「ほほう」である。ムード歌謡の甘さや優しさを得意として来たのが、小節ころころ、ビブラートもそれらしく、演歌に挑戦の体だ。
岡千秋の曲の節割りが細かくなるあたり、声の出し方も操り方も変わる。サビなどはどうだ!とばかりに声を張った。自然、ムード歌謡の増位山が、歌の口調まで変わるところが面白い。
 亡くなった作詞家松井由利夫の遺作。幼なじみの男同志が、昔なじみの店でコップ酒...。ふっと苦渋の響きが聞こえたあたりが、新・増位山節か。