
雪の兼六園
作詞:麻こよみ作曲:影山時則
唄:葵 かを里

歌手生活も11年めに入っていようか。日舞を踊り、かつ歌う美女と聞いてはいるが、チャンスがなくて、まだ見ていない。名古屋を中心に活動しているせいなのだろう。ま、東京だけが芸事のメッカとは限らない。しっかりと地力をつけながら、好機到来となれば一気に全国区!という戦い方も、ひとつの生き方だろう。
麻こよみが兼六園のあれこれを書き込んだ詞で、葵かを里のイメージに沿う。作曲の影山時則は昔、時次郎の芸名で歌っていた、伝説のディレクター馬渕玄三の配下。それが本格派の哀愁メロディーを書いた。少し鼻にかかる葵の歌声は、歌い出しから初々しいくらいの情緒派ぶり。詞曲歌の三拍子が揃ってなかなかである。
