
男のひとり言
作詞:さわだすずこ作曲:弦哲也
唄:山崎ていじ

1コーラス9行、2ハーフの詞を、弦哲也の曲が大ぶりの男心ソングに仕立てた。歌い出し4行分を2行ずつ、情感の階段を上がって、7行目が高っ調子のサビ。じっくりと淀みなく歌い切れなければ、歌のゴールに辿りつけない構成だ。
さわだすずこの詞は、長いけれど展開は少なめ。それをメロディーの手を変えて、山や谷を作ったのは弦の手腕。もともと長めの歌は「入り口」と「出口」の間に「手口」を二つ三つはさまないと姿が崩れる。お陰で山崎ていじの歌が粘着力を増し、歌い納めに達成感まで聞こえた。
