2017年4月のマンスリーニュース

2017年5月31日更新


力作・聴かせ歌復活を喜ぶ

 陽春四月、わが意を得たり!の作品にやっと出会った。悲痛なくらいにドラマチックな「大作狙い」の4作。歌手生活30周年の香西かおりの『わすれ花』と、今や何でもアリの坂本冬美の『百夜行』それに島津悦子の『大菩薩峠』の3曲で、弦哲也が腕を振るう。もう1曲は木下結子の『マリーゴールドの恋』で、こちらは小田純平が〝その気〟になった。 覚え易く歌い易い歌づくりが長く続いて、類似作品多めの停滞ムードを、突破する意気込みが見える作品群。「聴かせ歌」の復活である。