
おまえがいたから俺がいる
作詞:麻こよみ作曲:徳久広司
唄:小金沢昇司

こちらも麻こよみの詞。〝しあわせ演歌〟の一種を男の側から、しきりに感謝している。苦労かけたな...と、差し向かいで女を見る眼が優しい。二番で自棄を起こした夜が出て来るのは定石通り。三番に撫子の花をあしらい女の笑顔に重ねる。一番と三番を歌えばすむおはなしの展開だ。
徳久広司の曲と前田俊明の編曲が、歌を軽くはずませる。小金沢昇司もソフトに、さらっと歌う。言葉の一つづつにこだわらず、歌全体で男の居ずまいや、心根のあたたかさを表現する。この人男っぽく、相変わらず器用だ。
