2017年7月その他1

2017年8月25日更新


宗谷海峡

宗谷海峡

作詞:仁井谷俊也
作曲:徳久広司
唄:野中彩央里
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 女の悲恋ソングを身を揉むように、全身全霊かたむけて歌いたい。演歌歌いなら大ていは、そんな夢をかかえていよう。それにふさわしい大作が欲しい。そんな作品にめぐり合って、代表作に育てたい―。
 どうやら野中彩央里は、そんなチャンスを得たようだ。日本最北端の稚内あたり、仁井谷俊也が書いた主人公の恋も行き止まり。凍える胸で見つめるのはサハリン...。8行詞2ハーフ、徳久広司の曲は、泣け!とばかりに高音部が切迫する。野中の歌は〝なりきり型〟の悲痛さで、ここを先途...の昂り方だ。