2017年7月その他2

2017年8月25日更新


江差だより

江差だより

作詞:もず唱平
作曲:四方章人
唄:成世昌平
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 江差追分を聴きながら、女が手紙を書いている。そんな歌い出しの歌詞2行分で、内容は添えぬ男への未練...と連想する。ところがそこから先でもず唱平の詞はひとひねり。娘は母親を置いてはいけないと、「困っている」のだ。
 どうやら母子世帯。幼いころの主人公を連れて、母は辿りついた北国で苦労した。歌詞の二番は、涙ながらの母ものになる。
 周囲は旅立てとせかすが、主人公は「悩んだまま」で歌が終わる。「花街の母」平成版ふうに、もずらしい人情話。曲は四方章人。成世昌平の歌も温かい。