2017年8月その他1

2017年9月27日更新


新庄恋しや

新庄恋しや

作詞:麻こよみ
作曲:水森英夫
唄:水田竜子
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 望郷ソングの舞台を、新庄あたりに限定した。麻こよみの詞は最上川や杢蔵山などを小道具に、ご当地ソングの味つけがオマケ。それにゆったりと、民謡調のメロディーをつけたのは水森英夫。歌詞4行分で一段落、ひと呼吸おいて、こちらにも民謡の一節ふうがオマケ。情趣のダメ押しだろう。
 昭和30、40年代にかけて、よく歌われたタイプの作品。あのころ一斉に都会に出た若者が、地方との分断の失意を歌ったが、平成ももはや晩年、心は少しは豊かなのか、主人公の感慨には、さほどの切実感はない。
 だから、水田竜子の声味が生きた。芯が明るめの声に哀愁少々、のびのびと素直な歌唱で、抒情性を加えている。