2018年3月その他1

2018年4月27日更新


水に咲く花・支笏湖へ

水に咲く花・支笏湖へ

作詞:伊藤薫
作曲:弦哲也
唄:水森かおり
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 芝居で言えば〝間(ま)〟に当たるかも知れない。歌い出しの歌詞2行分、水森の歌は途切れ途切れだ。例えば〽水の中にも花が咲く...を「水の」で切り「中にも」で切って「花が咲く」へつなぐ。歌の間を生かすのは、楽器の追いかけという、作曲弦哲也の新しい試み。
 それが揺れる女心の序章になって、中盤以降は歌声も情感も一気に盛り上がる。伊藤薫の詞も絵はがき調名物揃えを避けていて、1コーラス6行詞が、悲痛なまでにドラマチックな作品に仕上がった。水森はこの作品で、ご当地ソングの女王の域を、またひとつ超えるだろう。