
津軽おとこ節
作詞:原譲二作曲:原譲二
唄:北山たけし

そうか、北島三郎は彼の身上の世界を、後輩に託したいのだなと合点がいった。北山用もメリハリきっちりの男唄で詞も曲も原譲二。
北島のレパートリーには、胸を張って生きる男の覇気と凄みがあった。北海道から上京、敗戦から復活、復興する日本の、あの時代の生きざまを負っていた。北山たけしの歌は、北島節に較べると語尾に優しさがにじむ。北島は大江裕にも『大樹のように』を書いているが、こちらも一途だが優しさがあった。
時代の流れの中で、男の気概も変わる。青春期の体験の差異かも知れない。
