2018年6月のマンスリーニュース

2018年7月23日更新


みんなが昭和歌謡を再現する

 ベテラン2人が自作自演をしている。北島三郎が『男松』森進一が『北港』。
 たくましい松に例えて、男の根性を歌う北島は詞も本人。80歳を過ぎ身辺の多難さを考え合わせて聞いても、歌声に老いは隠せない。森も詞曲で『港町ブルース』の昔を追う気配。やむを得まいが、やはり声の艶は往年と違う。
 北島の船村徹、森の猪俣公章と、ともに師匠はすでにない。そんな境遇で、昭和のあのころを再現する2人。歌づくりの胸中に去来した感慨は、どんなものなのだろう?