2018年10月その他2

2018年11月22日更新


望郷ひとり旅

望郷ひとり旅

作詞:麻こよみ
作曲:宮下健治
唄:木原たけし
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 東京発・全国狙いで、メディアを賑わすタイプばかりが歌手ではない。地方に根をおろして東京を望見、独自の活動をする"地方区歌手"も存在感がある―と常々そう思っていて、浜松の佐伯一郎をはじめ、親交のある歌手が各地に居る。面識はないが木原たけしも、そんな歌手の一人と思っている。
 歌声の響きや語尾に顔を出す東北訛りが、いかにも岩手在住の味だ。麻こよみの詞、宮下健治の曲が、ひなびた伝統的路線で、それを生かす。故郷をしのぶ苦渋の歌なのに、妙にのびのびと明るめで、地に足つけていて頼もしい。