平成28年元日は大阪で!

2015年12月27日更新


 

  27年の年越しと28年の元日は大阪で過ごす。12日初日の新歌舞伎座「川中美幸新春公演」に参加のため、暮れの28日に大阪入り、けいこをやって越年の酒は他郷でという段取りだ。僕が出して貰うのは「初春初唄初笑い・浪花でござる」の第一部で、川中の歌を寸劇でつなぐバラエティー形式。金持ちの旦那ややくざの親分、明治時代の警官などで出たり入ったりする。紋付き羽織はかまで威儀を正すシーンもあるが、作、演出の福家菊雄は「ものがものだから、アドリブで・・・」と、けいこにも時間はかけない。「マジですか?」と少々うろたえるのは、共演が芸達者の曾我廼家寛太郎、赤井英和らで、セリフが大阪弁であること。浪花勢の中に入って、似て非なる大阪弁じゃ何ともかとも・・・の心境だ。

 顔見知りの四天王寺紅や友人の綿引大介、安田栄徳に友寄由香利、小林真由、穐吉次代らが一緒。多くが関西育ちだから彼や彼女らをアンチョコ代わりにする気だ。

 秋の浅草・沢竜二座長大会を見に、突然現れた川中から「お正月はよろしくね」と満面の笑顔で言われた。平成187月、明治座の川中公演が僕の初舞台だから、その一座に加えて貰ってもう10年めになる。心して努めなければ・・・と、胸中ひそかに今回は恩返し公演にしようと思っている。

川中美幸新春公演