酔々独歩~歌謡曲だよ人生は~

新歩道橋1112回

2021年10月10日

 大阪の町・枚方を「ひらかた」と読むことは、作詞家もず唱平とのつき合いで知った。彼はこの町に住んで45年、このたび思い立ってこの土地に縁のある歌を作った。北河内、淀川流域のこの町で知られるのは、京街道の主役だった三十石船で、伏見から天満まで半日の航程。それを舞台にもずが書いたのは「三十石・・・

続きを読む>>

混惑の時代のパリ祭と加藤登紀子

2021年10月3日

殻を打ち破れ235回  「そうか、来年でもう60回か。俺、日比谷野音の第1回から見てる。感慨深いなぁ」  「その第1回に出演した方、もう誰も居ません。主宰者の石井好子さんをはじめ、皆さん亡くなってしまって…」  7月14日夕、渋谷・オーチャードホールで開かれた「パリ祭」の開演前、窪田豊プ・・・

続きを読む>>

新歩道橋1111回

2021年9月26日

 趣向を変えてきっちりと、ドラマを大きく展開するのは、芝居にしろショーにしろ、第2部の冒頭というケースが多い。9月14日夕、国立劇場大劇場で開かれた「大月みやこスペシャルコンサート〝歌ひとすじ~出逢いに感謝~〟」も、その例にもれない。大月は「雪国」の駒子と島村「婦系図」のお蔦・主税の愁嘆・・・

続きを読む>>

新歩道橋1110回

2021年9月12日

 日本の四季を代表するような映像が次々と展開する。舞台いぱいのスケールと鮮やかな色彩に圧倒されそうだ。五重の塔に紅葉、桜吹雪もあったか? 一望の草原、密集するひまわりの花、雄大に波打つ海、満ちてゆく月の変化…。その光景の中に、男と女の影が白く浮き出て、すぐに溶けて散る。どうやら切ない恋の・・・

続きを読む>>