2010年10月のマンスリーニュース

2010年11月26日更新


「歌に卑しくなるな」と言ってたナ。

 表現は「率直」がいいし「自然」がいいに決まっている。歌も同じことだが、むずかしいのは、商品としての訴求力やインパクトの強さが作れるかどうかだ。「率直」を小気味よい強さにレベルアップ出来るか。「自然」を確かな情感で裏打ち出来るか。
 その辺が心許ないと、作家も歌手も「技」に頼り、それをつけ加える。しかしそんな「売れたい一心」は「作為」として、客に見すかされることが多い。「歌に卑しくなるなよ」が三木たかしの口癖だった。自戒の意味もあったろうが、心すべき言葉ではなかろうか。