2010年12月その他1

2011年2月21日更新


長崎の雨

長崎の雨

作詞:たかたかし
作曲:弦 哲也
唄:川中美幸

 1コーラスに3つ4つ、長崎の名所や名物が書き込まれている。ご当地ソングのきわみみたいな詞は、たかたかし。それに一筋、忘れられぬ恋を辿る女心の芯を通すのも、いわば常套手段...。
 委細承知の弦哲也は、その一本の筋を揺すぶって、抒情的なメロディーを書いた。詞の風景に、濡れ濡れとした色を施すのが、彼の役割だったろうか。
 川中は二人が書いた絵を、自分の世界に引きつけて、ドラマにした。きちんとヒロインの血肉の感触で語りおわすあたりが、この人の35周年の年季の芸だろうか。