
うれし涙
作詞:紙中礼子作曲:南乃星太
唄:半田浩二

男がふと立ち止まり、いろいろあった半生を振り返る。サビの歌詞にある6種類の涙が象徴的で、それを笑い飛ばして今日があると、男はうれし涙になる。
フォーク・タッチの歌い出しが穏やかだが、後半はきちんと歌謡曲のたかぶり方。作詞は紙中礼子、作曲は耳なれぬペンネームの南乃星太、ほどの良い哀感がなかなかだ。
作品の面白さを生かしたのは、半田浩二の歌唱。中山大三郎の弟子からスタートして、長い歌手生活のあれこれが、本音っぽく生きた。キャリアが歌わせた境地だろう。
