2018年8月その他1

2018年10月1日更新


片時雨(かたしぐれ)

片時雨(かたしぐれ)

作詞:いとう彩
作曲:岡千秋
唄:岩本公水
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 《そうか、この人はこういう風に、作品の情感をまるで掌の中の珠のように、歌いころがせるようになったのだな》
と僕は合点した。長い歌手生活で、いろんな事があり、いろんなタイプの作品を歌って来たが、ひと言で言えば〝娘の歌〟だったと思う。ところが、今作は明らかに〝オンナの歌〟だ。
 ギターが中心の音づくりは、昔からある〝流しの歌〟調で、5行詞、去った男を思い返してひとり酒の主人公は、はかなげな息づかいで嘆きを語る。いとうの詞に恨みがましさはなく前を向いているのもいい。